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デッサン

【石膏/静物/人物/風景スケッチ】

「線を引きなさい、多くの線を」  アングル

 あらゆる造形表現の第一歩は、「線で形を表すこと」ではないでしょうか?
18〜19世紀のフランスの美術学校で広く行われたデッサンの教育方法を調べてみると、まず線で対象の形を正確に捉えた後に、モデリングによって形のボリュームと奥行きを与える練習から始められていたことが分かります。これは建築家や工芸デザイナーが、設計図からパース図を起こす作業にも似ていますし、伝統的な日本画の制作方法にも共通するものがあります。また、この方法をうまく使うと、白い紙に白い石膏像を表すことが可能となります。


19世紀の手本画
19世紀の手本画

 ところが、わが国では受験のためのデッサンに象徴されるように、いつの頃からか線による形の表現を否定して、現象的な陰影だけで対象を写すのがデッサンの基本となっています。このようなやり方では、形が曖昧になりやすく、白いはずの石膏像が描けば描くほどブロンズ像のように黒くなりがちです。それは、ある特定な絵画表現(例えば表現主義)には有効でも、古典から現代に至る多様な絵のスタイルの基礎にはなりにくく、他の制作(漫画やイラストレーター、デザイナーや工芸家など)の基礎としての繋がりも持ち難いのではないでしょうか?

 
受験生デッサン
  デッサン(線描)→明暗を加える (講師作品)

・線によるデッサン
  当アトリエの授業では、遠近法を理解して戴くために、透視枠を用い白いモチーフを線で描くことから始めます。その後で、実際の陰影を利用しながらモデリングによりボリュームと奥行きを出していきます。

 
デューラーの本より
 

・明暗をつけたデッサン
  より現実に近い明暗表現をするには、中間色の紙にチャコールペンシルの
白と黒を使います。

   
   

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